2018年01月14日
◆ ジブリの立体建造物展に行ってきました
「あvahysi€^#?!'|*.<~$€.€€€$><<\〜〜〜!!」
いきなり何か小さくて柔らかいものに肩を叩かれて目が覚めました。
ここは大阪環状線6時の位置に当たる天王寺。あべのハルカス17階、美術館の待ち合わせロビーにあるベンチです。
もう2時間近く寝ながら待っていました。すぐ隣では若いお父さんに抱かれた世界一可愛い生き物が、世俗に汚れきった私には理解できない言語で何かを語りながら腕を振り回しています。
時間もそろそろ…
整理券と入場券を取り出し、エスカレーターで降りて美術館のある16階へ向かいます。
今日はウチの社長がこの前行って好評だった「ジブリの立体建造物展」を見学に来ました。午前中に家を出て昼には天王寺に着いたものの、会場はあり得ないぐらいの人だかりですぐに入ることはできず、入場時間を指定された整理券を渡されてずっと待っていました。
入場券がないと整理券ももらえません。入場券を持たずにここへ来てしまった方は、会場の長蛇の列に並ぶよりも17階にあるコンビニで買った方が少しは早く手に入れる事ができます。できれば他所で先に購入して来た方が無難ですよ〜。
会場入り口では「千と千尋の神隠し」に登場した石像がお出迎え。中に入ると作品の解説や映画に使用された美術背景画、劇中の世界を立体化したミニチュアがズラリと通路沿いに展示されていました。
背景画の中には見知ったものもいくつかあります…そう2010年に神戸で見た「男鹿和雄展」と同じものですね。あの展示会に行った事のある方はちょっと同じものを見ることになります。
あれから8年…デジタル絵では少しは上達できたかなと思ってる今日この頃ですが、再びこれらの絵を見て湧いてきたのは「俺は一生かかってもこんないい絵は描けないだろう」という思いでした。光と影の捉え方が尋常じゃないです、なんか以前見た時より遠く感じますよ…とほほー
絵の方は全く参考にならないほど上手過ぎるので、今回の私の主な興味はミニチュアの方にありました。目で光を追うより手で形を理解(み)る方が性に合ってるようです。だから風景画が苦手でミニチュアみたいな絵ばかり描いてるんですが…
かなり危なっかしい崖の上に建つおじいさんの家、その周りを走るハイジやペーター、眼下にある遠景を意識してスケールダウンして作られた街並が圧巻でした。ご丁寧に地中に埋まってる化石まで再現したラピュタの採掘場。建造物は中から眺めるものですが、構造物を外から覗きこむというミニチュアの特性が坑道内とマッチして不思議な高揚感を楽しめます。
しかし残念ながら館内は撮影禁止、これらは人だかりが多くて長時間立ち止まることはできませんー無念、写真がダメなら写生すればいいじゃない〜は通りませんでした。
結局、場所を確保して(とは言ってもある程度人を避けて動きながら)描く事ができたのは「三鷹の森ジブリ美術館」と「千と千尋の油屋」の模型です。
会場MAPの注意書には「筆記用具は鉛筆のみ可」とありますが、係員の方にタブレットで絵を描くことができるのか質問をしたところOKでした。つまり、絵の具のように飛散して作品を汚す可能性があるものはダメだったようです。
立体を理解するには手で触ったり、分解したりするのがベストですがもちろんそんなことはできません。目で見てペンでなぞって構造を把握していきます。
解説文にもありましたが、三鷹の森美術館は地上の入り口から地下へ誘導したり、そこに中庭が作られていて現在位置の階を錯覚させるような構造が楽しそうです。屋上にはしっかり守り神のロボット兵が居ます。
油屋はぶっちゃけ、右側面や背面にあるボイラー室へ続く途中で崩れている階段や使用人部屋などが、あんなところで遊んでみたくて興味深かったんですが、残念ながらそっちからは描けませんでした。それでも高さ3〜4メートルにもなる大模型がライティングを変化させて織りなす昼の静寂と夜の喧騒の様はとても絵になります。
そりゃあこんな人だかりで突っ立って絵を描いていればご来場者の何人かの目にはとまります。子供やカップルがこっそりと、時にはあからさまに私の描いてる絵を覗き込んで来ました…野外で描くには図太い神経も必要です。
「これ描いたん?めっちゃ上手いやん!」ありがとうございます…失笑されなかっただけでも精神的にだいぶ助かります。嬉しいですけど、あなたがここに来るまでに見てきたであろう絵とは比べものになってないですよ〜
閉館時間が過ぎました、もっと他にも描きたかったけど時間と体力の限界です。ここに来る前にコンビニで購入したUSBバッテリーも使い切りました。
美術館を出ると恒例のお土産コーナーです、
会場で気分の高揚した来場者の財布のヒモがゆるみます。
右が入ったーっ幕之内、大チャンスーー!!
お、さっきの油屋のペーパークラフトあるじゃん!
欲しーなあ、買っちゃおっかなあー!
「6万4800円になります」
たあっっけええええーーーーーーーーっ
5ケタにもなるジャブでちょっと冷静になってしまう世知辛い我が身でした。
おかざと
PS:ジブリの立体建造物展は2018年2月5日まで、場所はあべのハルカス美術館です。たぶん満員なのでお子様を連れられる方は時間つぶしのご用意を。撮影禁止ですが描きたい方は鉛筆やタブレットを使っての描画はOKです。
いきなり何か小さくて柔らかいものに肩を叩かれて目が覚めました。
ここは大阪環状線6時の位置に当たる天王寺。あべのハルカス17階、美術館の待ち合わせロビーにあるベンチです。
もう2時間近く寝ながら待っていました。すぐ隣では若いお父さんに抱かれた世界一可愛い生き物が、世俗に汚れきった私には理解できない言語で何かを語りながら腕を振り回しています。
時間もそろそろ…
整理券と入場券を取り出し、エスカレーターで降りて美術館のある16階へ向かいます。
今日はウチの社長がこの前行って好評だった「ジブリの立体建造物展」を見学に来ました。午前中に家を出て昼には天王寺に着いたものの、会場はあり得ないぐらいの人だかりですぐに入ることはできず、入場時間を指定された整理券を渡されてずっと待っていました。
入場券がないと整理券ももらえません。入場券を持たずにここへ来てしまった方は、会場の長蛇の列に並ぶよりも17階にあるコンビニで買った方が少しは早く手に入れる事ができます。できれば他所で先に購入して来た方が無難ですよ〜。
会場入り口では「千と千尋の神隠し」に登場した石像がお出迎え。中に入ると作品の解説や映画に使用された美術背景画、劇中の世界を立体化したミニチュアがズラリと通路沿いに展示されていました。
背景画の中には見知ったものもいくつかあります…そう2010年に神戸で見た「男鹿和雄展」と同じものですね。あの展示会に行った事のある方はちょっと同じものを見ることになります。
あれから8年…デジタル絵では少しは上達できたかなと思ってる今日この頃ですが、再びこれらの絵を見て湧いてきたのは「俺は一生かかってもこんないい絵は描けないだろう」という思いでした。光と影の捉え方が尋常じゃないです、なんか以前見た時より遠く感じますよ…とほほー
絵の方は全く参考にならないほど上手過ぎるので、今回の私の主な興味はミニチュアの方にありました。目で光を追うより手で形を理解(み)る方が性に合ってるようです。だから風景画が苦手でミニチュアみたいな絵ばかり描いてるんですが…
かなり危なっかしい崖の上に建つおじいさんの家、その周りを走るハイジやペーター、眼下にある遠景を意識してスケールダウンして作られた街並が圧巻でした。ご丁寧に地中に埋まってる化石まで再現したラピュタの採掘場。建造物は中から眺めるものですが、構造物を外から覗きこむというミニチュアの特性が坑道内とマッチして不思議な高揚感を楽しめます。
しかし残念ながら館内は撮影禁止、これらは人だかりが多くて長時間立ち止まることはできませんー無念、写真がダメなら写生すればいいじゃない〜は通りませんでした。
結局、場所を確保して(とは言ってもある程度人を避けて動きながら)描く事ができたのは「三鷹の森ジブリ美術館」と「千と千尋の油屋」の模型です。
会場MAPの注意書には「筆記用具は鉛筆のみ可」とありますが、係員の方にタブレットで絵を描くことができるのか質問をしたところOKでした。つまり、絵の具のように飛散して作品を汚す可能性があるものはダメだったようです。
立体を理解するには手で触ったり、分解したりするのがベストですがもちろんそんなことはできません。目で見てペンでなぞって構造を把握していきます。
解説文にもありましたが、三鷹の森美術館は地上の入り口から地下へ誘導したり、そこに中庭が作られていて現在位置の階を錯覚させるような構造が楽しそうです。屋上にはしっかり守り神のロボット兵が居ます。
油屋はぶっちゃけ、右側面や背面にあるボイラー室へ続く途中で崩れている階段や使用人部屋などが、あんなところで遊んでみたくて興味深かったんですが、残念ながらそっちからは描けませんでした。それでも高さ3〜4メートルにもなる大模型がライティングを変化させて織りなす昼の静寂と夜の喧騒の様はとても絵になります。
そりゃあこんな人だかりで突っ立って絵を描いていればご来場者の何人かの目にはとまります。子供やカップルがこっそりと、時にはあからさまに私の描いてる絵を覗き込んで来ました…野外で描くには図太い神経も必要です。
「これ描いたん?めっちゃ上手いやん!」ありがとうございます…失笑されなかっただけでも精神的にだいぶ助かります。嬉しいですけど、あなたがここに来るまでに見てきたであろう絵とは比べものになってないですよ〜
閉館時間が過ぎました、もっと他にも描きたかったけど時間と体力の限界です。ここに来る前にコンビニで購入したUSBバッテリーも使い切りました。
美術館を出ると恒例のお土産コーナーです、
会場で気分の高揚した来場者の財布のヒモがゆるみます。
右が入ったーっ幕之内、大チャンスーー!!
お、さっきの油屋のペーパークラフトあるじゃん!
欲しーなあ、買っちゃおっかなあー!
「6万4800円になります」
たあっっけええええーーーーーーーーっ
5ケタにもなるジャブでちょっと冷静になってしまう世知辛い我が身でした。
おかざと
PS:ジブリの立体建造物展は2018年2月5日まで、場所はあべのハルカス美術館です。たぶん満員なのでお子様を連れられる方は時間つぶしのご用意を。撮影禁止ですが描きたい方は鉛筆やタブレットを使っての描画はOKです。
タグ :ジブリジブリの立体建造物展